塔について III

レス数:450 サイズ:1183.21 KiB 最終更新日:2021-03-27 09:45:10

351  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7
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352  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  最後の一週間は、私もできる限り地下牢に居続けた。
  
  赤ん坊の世話は主に中年の神官たちが行った。
  
  流石にこればかりは腕なしで出来ることではなかったからである。
  
  私は両腕のない女が神官に助けられ、子供に母乳を与える姿を見守った。
  
  赤ん坊はふくよかで可愛らしかった。 私は触ることができないのが残念だった。




   丶           |       /:(__ , =-――=ミ               \
    \         |       >::/::/::: -‐ァ:::::::::::`丶、    丶     \
       \     |      〃::// ´    ̄ ̄'ー一 丶     \     ヽ
―――ァ   \    |      /::::/'      /        \     ヽ      ',
: ハ  /       \   |     /i:::/    _,/    l         ヽ    ',     l
: :.ハ /         \ |   / j::/             '、       ハ    ',     |
: : :ハ/          \ / /V    、          \        }:',     ',     |
: : : /_____    ヽ {。o'" ̄`ヽ                 ノ::ハ    ,   |
: : : : ハ        ̄`丶∨     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  -        /ノ:::l    |   ,'
: : : : ::ハ        ノ○ {  , - 、   '  :.:.:.:.:.´ ̄`\      }::ノ|     |    '
: : : : : :ハ            八 / / ヽ------  、      ヽo。   イ::|     ′ /
V: : : : ::ハ     . -―==‐、∧∨          \     ○_,/::::;    ,'  /
:.V: : : : : |  / -―/´ ̄`ヽ \_          ヽ     /⌒/   /   /
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\:|: : : 人    _,ノ  \ ヽ \ __,人 `    ̄ ̄ ̄` ヽ ̄`丶     \  へ
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353  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  女は正確に残りの日数を把握していた。
  
  毎晩私と別れる前に後何日であるということを口に出して言った。
  
  そしてその日が近づいてくるにつれて、女の顔は表情をなくし、眼はうつろになっていった。
  
  だが眼に見えない奥の芯では、狂気にも似た火が燃え盛っている。
  
  初めて会った時と同じ顔だ。



                    _,,,,,,_     ________
                 _,,-''´    ヽ ,,-''´     `ヽ、
                ,-"       レ′         ヽ
              ,;''                    ヽ
             ,;",;'7                      `、
             /,;' /     /ヽ、 ,r'´!           ヽ
               // ! ,'    /` ` `′´ !             `、
            レ′i ,i i   i       ヽ  i  `、 、      i
            !   ! i ! i   l        ヽ ト、 `、`、       !
             !   ! !i !   !         i ! ヽ ヽ i       !
             !  l,!l !   !         レ′ヽ `、!        !
             !  l ! ! !  l              `、__.!      !
            !   ! ! !__,!,,,,,__      ,, -‐_,,¨,,,,,i  !      !
            !   !、`、!,,l-┬、-、      ,r'´i__!__,! l}''!¨  i¨¨_'''''‐-,,_
             !  _,,! ヽ ヾヽ!、`__!, '        ´   !l !  i'´  。 ゚,/
          _,,i-''´_,!  ヽヾ`、             ,ノl l  l_,,>-''i´i
         < 。 。 ¨ !   ! ``              ! l  lヽ_,!、,! !
          `''i-<_i-!   !、       !       ! !  lヽ  ,' /!
           l   l   il ヽ、     -‐‐-     /! !  l ! `ー〈 l
           !   l   l !  `ヽ           / ! /   ! ヽ   !
           !   l   l l     !`ヽ、     /   レ!    !   !`ー<´!
             !    !  l !    !    `''''''''´    /     !  l    !、
           i    !  l !    !         /!    i   l`ヽ、 ! i
            /    l   ! l   /_         /   /   ヽ、 `′!
          /     l   ! l  /、::::¨:::''''‐----‐‐:i    /        !ー--!ヽ、
        /      !   ! !'´  ¨''''‐--------‐!  / ` 、     `ー,-,,_,! !
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        /_,,-‐'''¨¨ヽ   !   ! ! iー--- ..,,_       l  i---‐‐   /::::¨''''‐-〈,l_
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354  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  女は子供に一つの物語を語って聞かせた。
  
  それは断片ばかりが時折思い出したように唐突に語られるもので、聞く側は筋を理解するだけでも一苦労だったが、
  
  それを私なりに整理すると次のようになる。
  
  ある時一本の太い樹が斧で切り倒された。
  
  樹はそれまで自分のたくましい枝や茂った葉が自慢だったが、突然それらをすべて切り倒されて失い、
  
  嘆き悲しんだ。 彼は突然ただの切り株になって、以降を生きていかなければならなくなったのである。



               !ヽ、     /
              ∧ミ 、  / /
                 〕ij77三≧「
               7≧ミ7≧ .
           _____,., ´三7ヾイ> .
           ∨   Ⅵミ≧く  \::::\
             .、 .Ⅵ三ミ≧ .  \::::\
              、 ヽ三三ミ≧ . \::::\
               > .` ≦三ミ才   \::::\
                  > .`≦ミj    \::::\
                    > ノ        \::::\
                                  \::::\
                                   \::::\
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355  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  樹を切り倒した木こりは切り株が嘆き悲しむのを見て驚いた。
  
  樹にも心があるとはそれまで思ってもいなかったのである。
  
  樹に対して大層残念なことをしてしまったと彼は後悔したが、
  
  もう一度樹の幹や枝を復活させてやることは彼にはできそうにない。
  
  そこで木こりは理を説いた。 お前さんはこれから誰かの尻を持ち上げ、その脚を休めてあげる役につくことができるよ。
  
  すると樹は激昂してこう言った。 誰かの尻に敷かれるなんてまっぴらごめんだ。
  
  どうしてそんな汚い役をこの俺がやらなきゃならない? 馬鹿を言うんじゃないよ。





                         -=  ニ二二ニ =-
                      f(     ー=ニニニ=‐    )ミx
                      {: `Tニ=‐-------‐=ニT´: :/
                       {: : :|: : : : ー= : : : : {: : | : {
                          } : : : : : {: : : : : : : }: : :{: : :{
                          }: : : {: : : }: : : : : : : : : : : : :{
                      / : : : }: : : }: : : :i : : : =: {: : :{
                     /: : : :〃: : : }: : : :{/ : : : /: : : \
                /⌒´: : : ://: : : :/: : : : {: : : : :{ : : : : : : ̄ ̄: : : .、
           -=ニニ二  -―‐''´/: : ;r''´⌒~ ̄`ヾ、: : \ ̄ ̄ ̄ ̄  ―- ⊇
         .            ,. : : ´;  ''´          \: : ヽ
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356  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  木こりは困ってしまった。 試しに他の木こりを呼んできて切り株の上に座らせてみたが、
  
  切り株は文句を言うばかりだったので、座り心地は決して良くなかった。
  
  それで他の木こりは離れていってしまった。
  
  木こりはそこでひたすら切り株に向かって謝った。 他に手が思いつかなかったからだ。
  
  しかし切り株は許さなかった。
  
  木こりは途方に暮れてしまい、なけなしの金をはたいて呪術師を呼んでみたが、彼にも樹を再生することはできなかった。
  
  役にも立たない子供騙しのまじないばかりで、それらは結局の所、実際の効果はなさないのである。



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                   ∨ ∧     /         \
                 ∨ ∧   , イ            \
                     ∨ ∧ / |             /!
                   ∨ ∧  !  V /        /::/
                      く´∨ ∧     /       ∧::::/
              r‐<´ ̄\∨ ∧     Y        /  |/
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      /  /      ',    ヽ ∧         ノ
      /  ,         ',     \|      /
    /  /        |     ,. く    /∧
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357  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  木こりは仕事を辞め、毎日切り株のところまで通い、誠心誠意を込めて謝罪した。
  
  雨の日も風の日も彼は切り株のもとに通い、ひたすら謝った。
  
  それに対して切り株は許さない、俺は怒っているんだとだけ答える日々が続いた。
  
  長く、不毛な時間が二人の間に横たわった。
  
  さて切り株はある時、寝ている間に小さな女の子が自分にもたれかかっているのに気が付いた。
  
  女の子は森の中で道に迷い、疲れ果てていたが、それで切り株に寄りかかって身を休めていたのである。




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358  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  切り株は女の子に気が付くと、自分の上に座るといいと声をかけてやった。
  
  女の子はそれを聞いて切り株の上によじ登り、その上に腰かけた。
  
  すると脚は大地を踏みしめる役割から解放され、安らぎを得た。
  
  女の子は一晩そこで憩うと、切り株にありがとうと声をかけた。
  
  そこで切り株は女の子に親切に道を教えてやった。
  
  木こりがいつも帰る方向を彼は知っていたので、それを教えてやったのである。
  
  その結果女の子は無事に木こりの所まで行きつき、森の中で朽ち果てずに済んだ。




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  |川 :i|  |川 ''"'''''           !|i: :ii|  |i: l川|`~^~^ !|川 :i|  |川 ''"'''''
  |川 :i| `~~~^.           .  wi゙|i: :ii|  |i: l川| |レ ' .  |川 :i| `~~~^.
  |川 :i|ww  ll        ._    .    `~~~^ !i: l川| .||   |川 :i|ww ll        ._
WWWiii||wW ヽ!l/                  |i: ll川|ii||/WWWiii|W ヽ!l/
         |レ'      wiiWWWiii||wW       |レ'      wiiWWWiii||wW
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359  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  女の子は木こりの娘だった。
  
  そこで木こりは切り株を訪ね、自分の娘を助けてくれたことを感謝した。
  
  ありがとう。 それは謝罪以外で初めて口から出てきた木こりの言葉だった。
  
  切り株はそれを聞いて、男の顔を改めてまじまじと見つめた。
  
  眼は落ちくぼみ、頬は痩せこけ、顔は表情をなくしている。
  
  それもこれもすべて、謝り続けた歳月が男にもたらした疲弊だった。
  
  切り株はもういいと思った。 俺に座りなよ。 切り株はそう木こりに声をかけた。




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                 /  ゝ__r‐''"     .` ,___ノノ .| |  .! |;';';';'|
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                ヽ,   /   |j     ヽ.      .| |_ノ /;';';';'ト'
               ヽ,./      ___ )  \  u  | |__ノ;';';';';';|
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                |     u           U   .//   |;';';';';';';|
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360  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  木こりはそれを聞いて我が耳を疑ったが、切り株がそれ以上何も言わないので、恐る恐るその上に腰をかけた。
  
  すると脚は胴体を根底から支える役割から解放され、非常に休まった。
  
  じんわりと体の緊張が解け、手足は弛緩し、暖かな日射しがその上に降り注いだ。
  
  男は寝入ってしまい、思わず口元から涎が垂れた。 夕方になって、男はようやく目を覚ました。
  
  そこで男は長時間座り込んでしまったことを切り株に謝った。
  
  それを受けて切り株はこう答えた。 「もういい」



                          ,、,、,、,、,、,、
                         f´,.,.,.,.,.,.,.,., `!
                            | f´     `! |
                         _,,,...r,| f ヽ> ィ'ノ ! |ヾ,- .,,_
                      _,, -''" _,,|に} ≧.〃≦ {う ||- .,,_"''- ,,_
                  ,'i'" _,, -''" .||ゞ{  ..、|jッ.  .}ノ ||   "''- ,,_.!'i
                | .|‐''"    .|| . |.!三.三.三!.| .||      | |
                 .|  |      !'==|, , , ,= , , , |=='.!       |  .|
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                    |.!  | _____ヾ, .| | 〃穴平建設 .|  | .|.
                ..| .|  .| |.!__o___!| ヾ! .〃.|.!二二o.二!|.|   .!|
                .|.!   |.|  ̄ ̄ ̄ ̄|.  ∨ .|  ̄ ̄ ̄ ̄| !   .| .|
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                 |    .! !--------!. }} .|  .!--------!.| .|     |
              |   ー- !.|       {{ .|         | .|==‐  .|
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                  |     |ノ"''.‐'- ' .!,,,_|___|___|___|_,,!.. ' -'‐'''"ヽ|     |
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              |     |       - ,`'-| .||.-'´ _, -      |     |
                 |,. ''""ヽ|       `'-ゝ,||,. -'´       !, '"""'ヽ|.
                 |''"""''!          ノヽ,        .!''"""''',!|
                ,ィ' 〃 !. ヽ,       /   ヽ,       / .〃 ! | |.
             / | i .i .i .iヽ,.)     /     ヽ,       (, 4 i .i .i .| .|
               / .U| !| | |      //      !ヽ,     .i | .| !U  |.
           /   ` U´    //       .i .ヽ,    `.U.´   |.
           !         //         ヽ, ヽ         .|
            ヽ,           /            ヽ,          !
             ゝ_____, '´               ゝ,______ノ
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361  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  もういい、とは? と木こりが尋ねると、切り株はぶっきらぼうに答えた。
  
  お前は俺を根元から切り取って、椅子としてどこかの家に運び込むと良かろう。
  
  しかしそんなことをしては君は死んでしまうのでは? と木こりが尋ねると、切り株はそれで良いと答えた。
  
  「俺は死んで役に立つだろう」
  
  木こりは切り株の決心が鈍らない内に彼を根元から切り取った。
  
  それはそのままの形で立派な椅子になり、街の金持ちの家に高く売れ、居間に置かれて多くの人々の脚を休めた。




                         -=  ニ二二ニ =-
                      f(     ー=ニニニ=‐    )ミx
                      {: `Tニ=‐-------‐=ニT´: :/
                       {: : :|: : : : ー= : : : : {: : | : {
                          } : : : : : {: : : : : : : }: : :{: : :{
                          }: : : {: : : }: : : : : : : : : : : : :{
                      / : : : }: : : }: : : :i : : : =: {: : :{
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                /⌒´: : : ://: : : :/: : : : {: : : : :{ : : : : : : ̄ ̄: : : .、
           -=ニニ二  -―‐''´/: : ;r''´⌒~ ̄`ヾ、: : \ ̄ ̄ ̄ ̄  ―- ⊇
         .            ,. : : ´;  ''´          \: : ヽ
                  辷:´_:r''´              ー '

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362  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  話はそこで終わった。
  
  処刑の前日の朝だった。
  
  夜になり、私は両腕のない女に別れを告げて牢から出ようとした。
  
  それを女が引き留めた。 「ここに残れ」




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363  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  我々は再び差し向かいで床に座り込んだ。
  
  今度は酒はなかった。
  
  夜だった。
  
  床にじかに置かれた小さな明かりだけが我々の顔を照らしていた。
  
  女にはなにか伝え残したことがあるのだ。 私にはそう思えた。
  
  しかし辛抱強く待っても、それが語られる気配はなかった。


                              ,′
                           /
                        ,..、 ィ/
                    丶  / V/
                      `Y  i′
                      ィケ  ト、
                     /{'⌒'} `丶
                       /  ヽiノ
                   /  ,r'┴'ヽ.
                     ,イ::''n::::,f'
                      i:: ll::iYll!
                      !:: :l:: : :l
                      l::l l:: l ll
                       {i l:: . l!
                      |j:i:::::li l,
                      }i::::::::ll !
                     (!..:::::..lll      ,ノ入
                      l...::::::..ll     fy' l l!
                .. .:.:. --―リ..::::::ハl―--:::.:.ム!,_//
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364  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  そこで私は女の眼を見つめた。 女の眼はますますうつろになり、焦点は合わず、視線は宙をさまよっている。
  
  頬は青白く、唇は紫色になっている。
  
  女は今すべてを諦めて死の世界に足を踏み入れようとしているのだ。
  
  彼女は自力で異界につながる狭い門を探り当てた。
  
  今はその前に立ち、それが開くのをじっと待っている。



                             _,,,,,,,,,,,,,___
                             _,,.-‐'''´      ̄`ー,-.,,__
                         ,r''´  ,, ''  ,r'      `  `ヽ、
                     . ,r''´ ,, ''   ,,r'´,. '  ,, '   ,     `ヽ
                     ,r'フ ,, ''   ..:;;r''..:; ',  ., '' , '  .;
                   ,r',r'’,,.'', '.:..::,r'7"..;: ', ' ..,::' ..;:'    ;';..
                  ,f /., ''., ' , ' ,r',r'’.:;:'.,.' .::..;:'  .:;:'   .: ;: ;::.
                ,/,イ,/ ,,/ .,f /..:::;/,/ ..:::;:'  .::; ..:   ..:::;: :;:::.   :.
                    レ/,i' ,イ ./ /.::;;イ:;i'.::::::;i ..::::;'..::   .:::;: .:;::::. :..  ::.
                    レ レ/ / /.::///i.::::::;i .,'.::::;:'.::;'::  ..::::;: .::;::::: :::::.. ::
                   i / ./.:/// ,!::::;i' ,.'.::::;'.:::;'::::  .::::;:. .::;:::::..::::::::::
                 _,ノ レ' f/ ,i`、;ii ,i.:::::;'.:::;i::::::. .::::::;:. .:::;::::::::::::::;::
             ┌-‐''´     `ーi、:;/i;/!:::::;i::::;i::::::::. ..:::;:;::..:::::;:::::::::::::;::
                 i        .、/ ヽレ !、::;!l:::;!l::::::::..:::::;:;:::::::::;:::::::::::::;:::
                  ヽ        `、/`、 !:`!:i:::!:i;i;:::::::.:::;:;:::::::::::;::::::::::::;:::
                  fヽ        `ー‐ヽ v`:!:l::l:::'i:::::::::;:;::::::::::::;::::::::::;::::
              ,! ヽ           !::i;!::l:::::ヽ::::::;:;::::::::::::;::::::::;:::::
                i              l :::::::!:::ヾir'、::;:;':;:::::::::;:::::;:::::;:'
             ,!                i :::::::l ::::::l´k ヽ:::'i::::::::;::;:::;:':::
              i                 l :::::::! ::::::iノ ,/::::f:`:、:::::;:'::i::::
                 `ヽ、           l ::::::;! ::::::i_,/::i:::::i;:::::::Y::::::;!:::
                     ̄i'''‐-._   --‐‐'´l ::::::i ::::::i:::;::::!::::f:、:::::i:::::;i:::::
                     l::::::;::::ヽ      ! ::::;! :: .:l:::;::::i::::i::::`:、i:;/:i:::::
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365  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  私は女の努力に感謝した。
  
  彼女は私にとって最も都合の良い心境まで自分を持っていくことに成功したのだ。
  
  逆に、私にできることはないのだろうか?
  
  なさそうだった。
  
  私に出来ることは女にとって絶対の障壁であり続けることだけだ。
  
  何百もの首をかき切ってきた死神として。 赦しなど与えたこともないという無慈悲な顔をして。



        厂 ̄`丶
          /..//............\     -‐‐‐‐‐‐‐- -‐‐-ミ
.         /..//................... \                 `丶
        /..//..............................                `、
.       /..//.................................|       -‐ァ'^⌒ヽ     j
    _」..//.........................r‐‐-ミ_r--┐   {‐-ミ   }_ /
   /....//..........................人 /   {__/   `V   `丶
.  └-----------‐   )′  /   |   | └--‐ '⌒ヽ
    {   r‐---‐ァ'⌒′  { /  |     |     V   丿
.     \  \  /    {  {∨‐‐- ∨  厶 - }  | ‐く
        \_丿/      {   { rテ芋ミ }/rテぅx}  j__)
        (__//      {   { V.り     vり /  〈
         /   |   {   \       ' 厶イ|.
         .′  ∧  {    }  ‐-    八 | }
        ノイ  { ゚。  V   /       /、   | 丿
         人 {  } 丿 )'′ _,〕ニ爪 V )ヘ.丿
              \〉 厶イくr'⌒V´     _」_ノ ̄`丶
                   _」r┘  l{     く_/     |
              / └┐__人   r┘/     |
               |    く_r (0)ヘ._」/      〈

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366  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  私はもう一度女の顔を見た。
  
  やはり眼はうつろなままである。
  
  私は席を立とうとして腰を浮かしかけた。
  
  その瞬間、女の眼に火がともった。
  
  私ははっとして再び腰を下ろした。 女が何かを言おうとしている。
  
  私はその時を待つべく、心を集中させた。




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                                                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
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.=Λ                                .:|                   /:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:


.

367  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  女の固く閉じた口が開かれる。
  
  私は女の顔を見つめる。
  
  だがそれは言葉を紡がなかった。
  
  再び口は閉ざされてしまい、女の眼の輝きは薄くなった。
  
  私はそれを残念に思ったが、やりようなどはなかった。
  
  私は決心し、彼女に最後の別れを告げるべく、口を開いた。



                          -── ヘ
                      /. : : : : : : : : : :ヽ    
                         /.: : : : : :.j: :.|:.:ナ小}    
                          ,: : : : : _/ |: :|/ ィ八    
                     .: : : : :入`|: :|   .〉    
                      ': : : :.//.:.:>|: :|   f     
                        /.: : :.//.:.:/=|: :|` ー ′  
                    /.: : :./: /ニニニミ>ナ==テ:l|7
                  /.: :./:./ニニ/;;;/ニ/ニ/==/:::リ
                   /.: : /:. :/ニニ〃ニニノ=/==/: :/
              /.: : /: :/:.イニニニニ:/ニニ/==/: :イ
             /.//.:.:イ{;;;;;jニニニニ/==/==イ.: : :|
             /.//:.:.:./.小;;;;ノニニニニニニニニニj: : : |
          イ.//:.:.:.:.:/ニニニニニニニニニニニニニ/: : : :|
        //.: .: :.:/.: : : イニニニニニニニニニニニニニ/: : : : :|
          {/.: .:./'.: :/===ニニニニニニニニニニニ/: : : : : :|
        /.: .:/==| :/===ニニニニニニニニニニニニ/: : : : : : l
       /{ .:./===|./==ニニニニニニニニニニニニイ: : : : : : : |
     /==|.:/====|'ニニニニニニニニニニニニ/ : : : : : : : : : |
    仁ニニレ=====ニニニニニニニニニニニ/.: : : : : : : : : : : ノ
   /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/ : : : : : : : : : : :./
  ./ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/: : : : : : : : : : : :イ
  /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/: : : : : : : : : : : : :.ノ
. /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ/: : : : : : : : : : : :/

368  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                  _,.     ̄ ̄`  、
   ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
   ./:://:::::::::::\                    \
   .|:::| |::::::::::::::::::\_ _,.. -――::___ ̄≧、___    :.
   .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }
   .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/
.    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、     「ありがとう。 あなたは私にとって最初のお友達です」
  ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ
  ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、
   .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\
    . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
    .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧
.   ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
   .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム
.   ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
. //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
. ////イ  l/、\_/   / 、∨乂__ノ∨イノ    \¨¨´ ̄`ヽ´ `ヽ  ∨∧
.,'///      /    ,:  /:::::::::\/  :.      :.         \ },//〉
.{//{        {     {  /::::::/::{::::::::::>  }     }          /イ//
.∨イ       \     :. \:〈:::::|::::イ   ,     イ}           ///
 ∨         〈乂>r- }   `ヒ|ll|フ     /、-rイノ'           //イ




                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
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                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

369  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                  _,.     ̄ ̄`  、
   ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
   ./:://:::::::::::\                    \         「あなたは私以上に立派な神で、
   .|:::| |::::::::::::::::::\_ _,.. -――::___ ̄≧、___    :.
   .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }        霊性や呪術について知り抜いていました。
   .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/
.    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、.         私はあなたの姿の有りようや生きざまから、
  ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ
  ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、.     どれだけ多くのことを学んだか分かりません」
   .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\
    . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
    .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧
.   ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
   .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム
.   ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
. //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
. ////イ  l/、\_/   / 、∨乂__ノ∨イノ    \¨¨´ ̄`ヽ´ `ヽ  ∨∧
.,'///      /    ,:  /:::::::::\/  :.      :.         \ },//〉
.{//{        {     {  /::::::/::{::::::::::>  }     }          /イ//
.∨イ       \     :. \:〈:::::|::::イ   ,     イ}           ///
 ∨         〈乂>r- }   `ヒ|ll|フ     /、-rイノ'           //イ




                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

370  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


        厂 ̄`丶
          /..//............\     -‐‐‐‐‐‐‐- -‐‐-ミ
.         /..//................... \                 `丶
        /..//..............................                `、
.       /..//.................................|       -‐ァ'^⌒ヽ     j
    _」..//.........................r‐‐-ミ_r--┐   {‐-ミ   }_ /     「あなたを失わなければならないことは、
   /....//..........................人 /   {__/   `V   `丶
.  └-----------‐   )′  /   |   | └--‐ '⌒ヽ   私にとってとても辛いことです。
    {   r‐---‐ァ'⌒′  { /  |     |     V   丿
.     \  \  /    {  {∨‐‐- ∨  厶 - }  | ‐く     しかし私はそれをやり抜かなければなりませんし、
        \_丿/      {   { rテ芋ミ }/rテぅx}  j__)
        (__//      {   { V.り     vり /  〈       やるとなったら手を抜くことはありません。
         /   |   {   \       ' 厶イ|.
         .′  ∧  {    }  ‐-    八 | }.       それはあなたも良くご存知だと思います」
        ノイ  { ゚。  V   /       /、   | 丿
         人 {  } 丿 )'′ _,〕ニ爪 V )ヘ.丿
              \〉 厶イくr'⌒V´     _」_ノ ̄`丶
                   _」r┘  l{     く_/     |
              / └┐__人   r┘/     |
               |    く_r (0)ヘ._」/      〈




                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

371  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                  _,.     ̄ ̄`  、
   ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
   ./:://:::::::::::\                    \
   .|:::| |::::::::::::::::::\_ _,.. -――::___ ̄≧、___    :.             「我々は色々なことを話し合いましたね。
   .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }
   .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/           なかでも私の心に残っているのは母親のことです。
.    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、
  ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ               なぜなら私にとって母とは、瘉えない傷としてあり続けている
  ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、
   .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\.       象徴のようなものだからです。
    . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
    .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧   あのことを人に話したのはあなたが初めてでした。
.   ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
   .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム  あなたも自分の母親のことを話してくれて、とても嬉しく思います」
.   ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
. //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
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                 i        .、/ ヽレ !、::;!l:::;!l::::::::..:::::;:;:::::::::;:::::::::::::;:::
                  ヽ        `、/`、 !:`!:i:::!:i;i;:::::::.:::;:;:::::::::::;::::::::::::;:::
                  fヽ        `ー‐ヽ v`:!:l::l:::'i:::::::::;:;::::::::::::;::::::::::;::::
              ,! ヽ           !::i;!::l:::::ヽ::::::;:;::::::::::::;::::::::;:::::
                i              l :::::::!:::ヾir'、::;:;':;:::::::::;:::::;:::::;:'
             ,!                i :::::::l ::::::l´k ヽ:::'i::::::::;::;:::;:':::
              i                 l :::::::! ::::::iノ ,/::::f:`:、:::::;:'::i::::
                 `ヽ、           l ::::::;! ::::::i_,/::i:::::i;:::::::Y::::::;!:::
                     ̄i'''‐-._   --‐‐'´l ::::::i ::::::i:::;::::!::::f:、:::::i:::::;i:::::
                     l::::::;::::ヽ      ! ::::;! :: .:l:::;::::i::::i::::`:、i:;/:i:::::
                   !::::;::::::::.i     l :: ,i  :: .:i:::;:::::i:::ヽ:::::::i:::::i:::::

372  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                        _..  -‐     ̄ ̄ 丶、
                 -‐                     \
.        厂 ̄ ̄`丶  {                       \           「それから、死後のこと。 あなたは死後にはなにもないと
      !........................\}                          \
      ‘...............................}                             \     おっしゃいましたが、私はそうは思っていません。
.         \..........................\     く ̄ ̄`丶                   \
     く ̄ ̄\...................._( ̄ ̄}  }\    \^r‐┐                 人には魂があり、それは不滅のものです。
.       \..........\___r‐く__)  └-┘  \_r--┘ }             |
          \/...../     /      |     { ̄\            |   死後それがどこへ行くのかについては教義の違いもあり、
.         /...../   、___彡        _」L._ j   \__ノ く ̄\       |
   ____厂`..../     /⌒7^   /〉   ノ  ∨\ |{___)  |     ノ   意見の差異があるかもしれません。
 く......∥..............厶 -‐ァ'^    |   / .′ /ァう恣ア^\|    r--┘‐--‐く
  }...{{.................‐--‐ヘ      | / r恣ノ{   }..ン丿 .丿     \_厂\___).   しかし、霊魂は不滅です。 これだけは確かなことです。
.  \.\、......................∧  / V  } .り     ^^/〉      |   {
    }...{{__................/  V  /    } 、       /    /   ノ     乂___.ノ   もう一つの特別な世界が確かにあって、
.     \`⌒L._.....厶イ⌒V |   八  、  , /       / /    |  |
      └-ミ.. {{....r-┘  人   . . .  ___彡  /   / -‐‐-ミ  ハ丿      死とは一つの移行に過ぎません」
           \_丿        \/| . . \___ .  /  //       `丶-‐‐-ミ
                    И ハ   ハ厶イ /               }
                        丿イ[__ l   _」                /
                            /く (0)|  [_r' \          {
                        / _]乂i| [_r'   L._    r‐ァ⌒て__)



                             _,,,,,,,,,,,,,___
                             _,,.-‐'''´      ̄`ー,-.,,__
                         ,r''´  ,, ''  ,r'      `  `ヽ、
                     . ,r''´ ,, ''   ,,r'´,. '  ,, '   ,     `ヽ
                     ,r'フ ,, ''   ..:;;r''..:; ',  ., '' , '  .;
                   ,r',r'’,,.'', '.:..::,r'7"..;: ', ' ..,::' ..;:'    ;';..
                  ,f /., ''., ' , ' ,r',r'’.:;:'.,.' .::..;:'  .:;:'   .: ;: ;::.
                ,/,イ,/ ,,/ .,f /..:::;/,/ ..:::;:'  .::; ..:   ..:::;: :;:::.   :.
                    レ/,i' ,イ ./ /.::;;イ:;i'.::::::;i ..::::;'..::   .:::;: .:;::::. :..  ::.
                    レ レ/ / /.::///i.::::::;i .,'.::::;:'.::;'::  ..::::;: .::;::::: :::::.. ::
                   i / ./.:/// ,!::::;i' ,.'.::::;'.:::;'::::  .::::;:. .::;:::::..::::::::::
                 _,ノ レ' f/ ,i`、;ii ,i.:::::;'.:::;i::::::. .::::::;:. .:::;::::::::::::::;::
             ┌-‐''´     `ーi、:;/i;/!:::::;i::::;i::::::::. ..:::;:;::..:::::;:::::::::::::;::
                 i        .、/ ヽレ !、::;!l:::;!l::::::::..:::::;:;:::::::::;:::::::::::::;:::
                  ヽ        `、/`、 !:`!:i:::!:i;i;:::::::.:::;:;:::::::::::;::::::::::::;:::
                  fヽ        `ー‐ヽ v`:!:l::l:::'i:::::::::;:;::::::::::::;::::::::::;::::
              ,! ヽ           !::i;!::l:::::ヽ::::::;:;::::::::::::;::::::::;:::::
                i              l :::::::!:::ヾir'、::;:;':;:::::::::;:::::;:::::;:'
             ,!                i :::::::l ::::::l´k ヽ:::'i::::::::;::;:::;:':::
              i                 l :::::::! ::::::iノ ,/::::f:`:、:::::;:'::i::::
                 `ヽ、           l ::::::;! ::::::i_,/::i:::::i;:::::::Y::::::;!:::
                     ̄i'''‐-._   --‐‐'´l ::::::i ::::::i:::;::::!::::f:、:::::i:::::;i:::::
                     l::::::;::::ヽ      ! ::::;! :: .:l:::;::::i::::i::::`:、i:;/:i:::::
                   !::::;::::::::.i     l :: ,i  :: .:i:::;:::::i:::ヽ:::::::i:::::i:::::

373  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                  _,.     ̄ ̄`  、
   ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
   ./:://:::::::::::\                    \
   .|:::| |::::::::::::::::::\_ _,.. -――::___ ̄≧、___    :.             「ですから、明日の朝、あなたの子供にそのことを
   .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }
   .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/             直接教えてあげてください。
.    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、
  ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ                 大丈夫。 言葉が通じなくても、念じれば伝わると思います。
  ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、
   .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\.        母親の霊魂がいつでも共にあることを教えてあげれば
    . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
    .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧.     それで充分です。 お母さん。 そう口に出していつでも
.   ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
   .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム.   言えることが、子供にとっては大切なことなんです」
.   ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
. //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
. ////イ  l/、\_/   / 、∨乂__ノ∨イノ    \¨¨´ ̄`ヽ´ `ヽ  ∨∧
.,'///      /    ,:  /:::::::::\/  :.      :.         \ },//〉
.{//{        {     {  /::::::/::{::::::::::>  }     }          /イ//
.∨イ       \     :. \:〈:::::|::::イ   ,     イ}           ///
 ∨         〈乂>r- }   `ヒ|ll|フ     /、-rイノ'           //イ




                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

374  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


        厂 ̄`丶
          /..//............\     -‐‐‐‐‐‐‐- -‐‐-ミ
.         /..//................... \                 `丶
        /..//..............................                `、
.       /..//.................................|       -‐ァ'^⌒ヽ     j
    _」..//.........................r‐‐-ミ_r--┐   {‐-ミ   }_ /
   /....//..........................人 /   {__/   `V   `丶
.  └-----------‐   )′  /   |   | └--‐ '⌒ヽ
    {   r‐---‐ァ'⌒′  { /  |     |     V   丿
.     \  \  /    {  {∨‐‐- ∨  厶 - }  | ‐く      「それから、それから……」
        \_丿/      {   { rテ芋ミ }/rテぅx}  j__)
        (__//      {   { V.り     vり /  〈
         /   |   {   \       ' 厶イ|.
         .′  ∧  {    }  ‐-    八 | }
        ノイ  { ゚。  V   /       /、   | 丿
         人 {  } 丿 )'′ _,〕ニ爪 V )ヘ.丿
              \〉 厶イくr'⌒V´     _」_ノ ̄`丶
                   _」r┘  l{     く_/     |
              / └┐__人   r┘/     |
               |    く_r (0)ヘ._」/      〈




                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

375  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                         ̄ ̄ ̄
     .┏‐-ミ  / ̄|/                 `丶
       |.{{........\............|                    \
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.       !}}...................V |    /⌒丶-‐く   / ̄\)‐-ミ|
      }}} ................. r-‐ァ^7       V{     {___/ ̄〉
.     /∥...............⌒L/ {/ ̄ ̄L.......ノ      |     く_
      .{...{{.................//   _)   /   |     ∧   {  _)
. r―‐‐-ヘ..\....../.../⌒7^     { .斗‐|-   7 厶   { /
丿......................>`^.......人        { .斗-ミ  {V x(_j ∨ 〈\     「私は、あなたのことが好きです」
. L/ ̄`ア............./ __)       X(_j.ハ \{  vり ハ  | 丿
    ./................  丿     {   { 乂_リ       、 {  }丿
   .く_厂\__/( ̄/    人   乂___       八  〈
           `7  /      `丶  <⌒   ‐ァ     l\ |
            .| /|  ./      V 个ト . __/  /  }ノ
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376  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


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           {...................../                `丶
               \........ /                    \
          厂\〉'^^                            \
         丿   |                          | ,ハ
          r-┘    | 「\                       | .′{
        }      \_〉 -‐‐-ミ〈 \                 j/   \    「とても、とても大好き。
       く         {   __,ハ\__〉             /       }
.         ̄し'⌒丶.__}/   ┗‐-ミ   r-  _     __/ 〕   /    だから……」
          /                /   \_ノ\____〕ノ く_/ r‐く
           /      | _厶  /    |  L.__ノ⌒ヽ     r--┘  `、
        ノイ      | /  ∨|   |  |    |   }  く ̄    |  丿
         |      Vr‐-ミ八   ハ `ト--‐ヘ (__}   |/
.           !   |      ヒ..り  \{ ¬干‐‐-ミ    |     !
.            ‘,    |   / }/Vi         V(....ツ  ノ |       ‘,
           }  /| /}人   ′   /ViVi /  /  ノ      \
            厶イ ∨ }   \   v 、    厶イ  /      〈\ \
                  _} /r┘     ┘ . ィ/.丿イ 〉、  /     } } 丿
              -‐=¬厶イ┘∥  〕ニづ /     .ノ //⌒>    / くく__.ノ
          /       _」  {{__|Vニ..__     //  { `丶. /  `¨´
          }     〔_r-冖-冖-冖-冖‐-ミメ  // r-┘  V



                             _,,,,,,,,,,,,,___
                             _,,.-‐'''´      ̄`ー,-.,,__
                         ,r''´  ,, ''  ,r'      `  `ヽ、
                     . ,r''´ ,, ''   ,,r'´,. '  ,, '   ,     `ヽ
                     ,r'フ ,, ''   ..:;;r''..:; ',  ., '' , '  .;
                   ,r',r'’,,.'', '.:..::,r'7"..;: ', ' ..,::' ..;:'    ;';..
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                 `ヽ、           l ::::::;! ::::::i_,/::i:::::i;:::::::Y::::::;!:::
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                     l::::::;::::ヽ      ! ::::;! :: .:l:::;::::i::::i::::`:、i:;/:i:::::
                   !::::;::::::::.i     l :: ,i  :: .:i:::;:::::i:::ヽ:::::::i:::::i:::::

377  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                    /               }  -┬-ミ
   ___厂`丶      /          ___ {_/  |   `丶
  く___..................\   /        -‐ァく_  }      ノ     \
     \................ \ /      /  /    \}___/           )
 く ̄ ̄ ̄ ̄`丶.........{_     /   /          `丶     く ̄
.   \厂\..............\.............\/   /         |   |    \   \
       └-ミ..........}...............|  /     { l  |    ハ    \   }
         }.....{_............| {     {_」L/\  /rぅ|丿 {   } /
          〈................}.......∧{__      {.斗ぅ爪^}/ リ V / 乂__-‐
           ̄\.く..........}    }   {乂_.ツ ノ′  ' }|            「……」
                └-ヘ.丿  /      <⌒    ,ァ  .ノ
              厂 ̄  /            `丶   人
             r--┘ 〈_,/   {  ‐--‐く ̄`丶ノニ爪(⌒
           ノ  __丿人    {   ___.ノ   \/
        く___/        \ 〈\く         ゚。
             ̄`丶--‐  }丿  )       |
                        〈         丿、
                      ノ\__    __/┐ |
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                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
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                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
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               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!

378  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7


                  _,.     ̄ ̄`  、
   ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
   ./:://:::::::::::\                    \
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   .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }
   .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/
.    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、
  ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ        「本当にありがとう。 お休みなさい」
  ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、
   .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\
    . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
    .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧
.   ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
   .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム
.   ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
. //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
. ////イ  l/、\_/   / 、∨乂__ノ∨イノ    \¨¨´ ̄`ヽ´ `ヽ  ∨∧
.,'///      /    ,:  /:::::::::\/  :.      :.         \ },//〉
.{//{        {     {  /::::::/::{::::::::::>  }     }          /イ//
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                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
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379  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7
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380  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  夜明けがやってきて、私は大鎌をたずさえて地下牢を訪ねた。
  
  女は泣く赤ん坊をあやしていた。
  
  神官が代わりに赤ん坊を抱いて、女の乳房に赤ん坊の顔をあてがい、授乳してやった。
  
  それで赤ん坊は泣きやんだ。
  
  女は赤ん坊の頬にキスをすると、私に向かって 「行こう」 と告げた。
  
  私は頷いて、一同は地下牢を発った。




   丶           |       /:(__ , =-――=ミ               \
    \         |       >::/::/::: -‐ァ:::::::::::`丶、    丶     \
       \     |      〃::// ´    ̄ ̄'ー一 丶     \     ヽ
―――ァ   \    |      /::::/'      /        \     ヽ      ',
: ハ  /       \   |     /i:::/    _,/    l         ヽ    ',     l
: :.ハ /         \ |   / j::/             '、       ハ    ',     |
: : :ハ/          \ / /V    、          \        }:',     ',     |
: : : /_____    ヽ {。o'" ̄`ヽ                 ノ::ハ    ,   |
: : : : ハ        ̄`丶∨     :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.  -        /ノ:::l    |   ,'
: : : : ::ハ        ノ○ {  , - 、   '  :.:.:.:.:.´ ̄`\      }::ノ|     |    '
: : : : : :ハ            八 / / ヽ------  、      ヽo。   イ::|     ′ /
V: : : : ::ハ     . -―==‐、∧∨          \     ○_,/::::;    ,'  /
:.V: : : : : |  / -―/´ ̄`ヽ \_          ヽ     /⌒/   /   /
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:.: :|: : : : /     { l | | ノ.ノ)/  `r‐ 、\._    /      ノ/   / _/
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\:|: : : 人    _,ノ  \ ヽ \ __,人 `    ̄ ̄ ̄` ヽ ̄`丶     \  へ
: : :\: /´ ̄    r‐- 、 \´   \  >----―      } \        \

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381  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  私は歩きながら、あの緑の壺はどうする? と問いかけた。
  
  好きなようにしてくれと女は答えたので、私は分かったとだけ返した。
  
  赤い壺の方はもとより死後に割ってくれと頼まれていたので、尋ねることはしなかった。
  
  我々は処刑場へ向かう馬車に乗り込んだ。
  
  道はまだ暗い。 赤い血の塊のような太陽が地平線から産まれ出ようとしていた。




                                 _. -‐'≦ ̄ ̄|: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄::|
                          /二ニ  __  :|             |
                             ハ .{ |´.__ :| |  | :l: |  {二二二二二}   |
                           {丁j | | {__} | |  |_ノ....:|             |
                        v_|_j |..|:  :|  ̄   ::|             |
               ,、__,          ._j!¬!.!   |      |             |
             ィハミミ、       ._ィ  |l  .|  .:|  _...._  |    rニ;      rニ;
           ,トj∠=ゝ<::¨::`丶 {  ̄ ̄ ̄|  r;.| /V`フヽノ r---イノ   r――'-ク丁7ヽ
            jl=!//::::':::::::::::ハ:::::} l、___...|   |ハ〈ヘ|| '}〉ハ  ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ¬7、¨ヘl:l| / ハ
                k'::!:::::{::::::::::::jlll!::ィ⌒vj!聿__!   !'/ヽj:|'/イハ',    〉〉      / ラヘ|| ソ:イハ
               l::ヽ!:::::',:::::: r'-V v!{ソハ|二ニ|   { !ヾヘ|//} }、z_イ____≧{∠ド、゙w'/ぐ !
            ハ:::::ヽ\}:::ィ ̄{≧o≦}l≧≧|―-{ {==(.)===}l l―┬――――┬┬―‐'≦ニ_j}


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382  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  やがて喧騒に包まれた処刑場へと我々は到着した。
  
  女は固く眼を閉じて、私を導いてくれと傍らの神官に頼んだ。
  
  彼女は見世物になるのを好んでいないのだ。
  
  だから観衆を目に入れたくもない。
  
  神官は分かったと声に出して言うと、肩をつかんで隣に並び、女を先導した。



                       ヽ 〈
                          __〉/}
                        |    .|                       ,.-zっ
                        |     |     r‐-‐ 、_              / Eヲ
                       |     ヽ  _ノ::__::::::`丶           /} /
                               ', ノ:/,,,_ r‐ ヽ ::::::}        /   |´
                        ヽ     {:::(三ノヾ三){:::_:/      /   ノ
            ,..-‐…‐- 、          |    ヽ:{ ,,'ー'''_ヽ l/ノ      /   /
        /           \           ハ ヽ_/ ノ!  _ /   /          _____
       /  ,.-‐─‐、- 、  ヽ     ヽ     ヽ_l!_.// ̄       /            ,イ三三三三ハ
.      { / ' ィ≦=、ゝ::\ l      |        !   /          /            /三三三三三ム
       V≧=>‐(三三ノ l:::::(ヽ!       |        \_/       /             ノ三三三三三三ム
      /::{=三|! _ヽ..,,,,,_ !:::::V      |         ,..-‐─ - 、/          (三三=-──-=三三)
`丶、   |::::`iー'〉ニノ_ィュヾ)|::::::|_     |      /::::::::::::::::::::::::::: ̄`ヽ        寸=!-(三)¨(三)‐|少'
   `丶、|::::八 〈/辻ニノ   |::::::|    ̄ 7  |     /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\       (4{  ,、(,,_,,)、  .}7)
     /|:::::::/\ ー‐ '´ /:::::/    / ̄ ̄/`ヽ//´ ̄``´ ̄ ̄``ヽ:::::::::::::ヽ  /三三三=.! 〃r===ァヘ l=三三
     \|::::::|.  `ヽ_川〉'/::::/      /   / / ̄{:| 二ニ、   ,ニ二  ヽ::::::::::::! ./=三三三ニヽ ` ー '  /ニ三三
      | ::::!     |ヽ、 !:::/      /    { (ヽ .|(  共.ノ=(  共 ヽ_  | :::::::::}/三三三三三=\__/=三三ニ
.        |:::::|\   | ヽ j::/|    /     | `ー/ ` ー‐(、,,...,,,) 、_.ノ ヽ!::::::::/三三三三三三三三三三三三ニ
`ヽ     ヽ::',  \ !   !' .|  /       |   l  /  ー ''´ \   /:, -.〈三三三三三三三三三三三三三
   `ヽ、   |ヾ、  {_|\   _l/⌒ヽ      ヽ  .{  〃r───‐ァヘ  // 〃./三三三三三三三三三三三三三
.      ヽ、|     |  \{ _,.'⌒ヽ       ヽ ヽ   辷二二フ     ´_/|三三/Y⌒ヽ三三三三三三三三
        ヽ     |    |   /⌒l        ヽ \         /   |三ニ//`丶、 ',三三三三三三三ニ
         ヽ   |    |    /)⌒ ̄` ー 、_ヽ         / )`ー< ̄  .}`ヽ、    }三三三三三三三=
          |    |    ヽ     /      /   /` ー‐‐ '´ /    )   /ヽ    /三三三三三三三ニ

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383  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  処刑台に女が繋がれ、首が差し出された。
  
  私はその横に仁王立ちになり、大鎌を観衆に披露した。
  
  そして時が来るのをじっと待つ。
  
  彼らが静かになって、息を呑んでその瞬間を迎える姿勢になるまで、私は待ち続ける。
  
  観衆はもぞもぞと居心地が悪そうに蠢いていた。
  
  期待と緊張が彼らをそうさせているのだ。


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      |   |  !
       i、    !
      f}l    |
.     |! ',   l
.      l!.八   ,.!
.      l!  ヽ/_ __. .______________
.     l  , -=.´>三ニニニ>             〔二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二ニ二l〕
      リi >-=、/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    /ハ  ,ヘ
    >ヘ .!. `i
      ヘ_,l   |
         ∨ ヘ
.         ∨ ∧
.        ヽ. ∧
           \.ヘ
.           ヽヘ
.            ``、
.               `

384  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  次第に人々は落ち着いてきた。
  
  その時が来るようにと祈り、事態の推移に集中し始めたのだ。
  
  やがてその瞬間はやって来た。
  
  音が消えて、風と光だけがある時間だ。
  
  その場のすべての人の心が一つになり、鋭いやいばが物言わずきらめくその刹那。
  
  私は大鎌を振りかぶり、力を蓄えた。




      rfニ、ヽ
      l。 。 f9i
      t≦_ノゝ、            ,,....,,,,__        ,rrテ≡==-、
      `ブ´,,:: -- ::、       ,r''"''''''ヽ:::`ヽ.     (〃彡三ミミ::`ヽ
      ,rニュf::r-‐t::::::::ヽ     f´,,..、 r"::::::::::i      /"~´   i三ミ::::i,
     /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
      ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
     l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
    /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ
    /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、
   ゙'゙  l   l: : j :f´: : : : : ヽ,/   '''"´  ,,.: -  ヽ    `ユ゙"    ,ノ::ゝ、
      !   /: :ノ l: : : : : : : ノ,      ,:'"   ゙ヽ i,.r‐(´::::〉   ,.ィ":::::/::::::
      /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /     /      ,f´:::,::ヽfト--テ:::::::::ノ:::::::::
. _,,..::-,テ   /`7: :(: : : : : /ヽ/     〃       リ:::,'::::::ゝ!r7/ー一'":::::::::::::
`_,:ィ''"  _,r''" f: : :ト---ヲ /      fノ       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
-‐-‐'''フ"  ,.ノ,:::::」、,:r'"  ,i     /       /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
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´  ,ヘr:、-、=---/    ,:イ    ,ノ   `゙ヽ、/:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
ーフ´ > ヽ`ー、/    /く _,,..ィ''"゙'  _,,:ィf-:、::::::!::/`゙゙ブ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ / ,,ゝヽ, )  ,./ ィ'"   r-‐ ''",.,    ヾ:l:/ f"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


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385  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7




            構えの時間は、長く取った。




                              ノ __  \
..................                       ≪ . ̄ ̄ ̄`   ヽ__                            //
   :::::::::::::::::::::::::......................./              ` 。   r'⌒/                             //: : :
:::::::::...................     :::::::::/.::::::::::.............                \r‐::':|::/, -―:::..--- 、               //::: : : :
       ::::::::::::::::::..../      ::::::::::::::::............,-、-、.   r‐'ノ:::r'⌒´       :::...\                //::::: : : : :
          :::::/:::::::::::::::::::...............      レ^!   ヘ::.....\:j:/           //∧           //::::::::::::::: : :
           /           ::::::::::::::::::辷ヽJ  r'⌒V^ヾ{            _////∧................   / /::::::::__: : : :
           {_ /     /             `ー-f´_r1   \_____   \////`ヽ................/. ニヽ:::: : : ̄ `ヽ
                 /                  `ー辷j⌒ヽ=ニ三三//マニ三/_///〉  //:::::::::\ヽ: : : : : : :
              /                     ∧ ニ=--ヘ  L二ニ=r'  \_ ≫、 //::::::::::::::::::::\ヽ: : : : :
               i                      / |7´ l l 乂__j_斗‐、.\_/l ヽ「`ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::\ヽ: : :
                                     /  从 l lルヘへ( ,t苡ァ}/ /  |八/⌒ヽ::rァ:::::::::::::: : : : : : :\ヽ
                ヽ    ____             {八ヽゝ   _   /            〉{ ト-、 ̄ ̄` 、: : : : \
                                       ヽ > ` ´ ィ{  //{__  乃_j `ヽ   \: : :
                                        ___|_ ノ丁乏从 / 〃////=- ソ j/|   '.    \: :
                                   _  _r`ヽ:::::/:∧ r爻 }/∨/////  _/-=ミxト、  _'.      ヽ
                           r―-、 _r'⌒V⌒´ ̄V::/ 〉 從 ///////{///////:::::::} ヽ/ ト- 、
                             r' /⌒~~  --― '  }:::ヽ { o{ ///////r'V///////::::ノ辷| | j j |
                             厂⌒~   /        .八:::/⌒7^7///////j//厂 ̄ ̄::::::::::_ノ レ' {_/ー 、
                       //     /   /      ヽ  _彡/////彡//:::::::::::::::::::::ノ  -、_,、._ (_/
                         / 〃    /     /        ー-=ニニニ=-////////∧:::::`゚´:::::::::::::::辷'7′
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386  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7

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                                  il}   }|
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387  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  私は鎌を振り下ろし、女の首を刈り取った。
  
  すぐに鎌を置き、転がった首を拾うと、誰にも聞こえないよう 「ごめんね」 と囁き、それから首を高く掲げた。
  
  ざわめきが巻き起こる。
  
  私はしばらくそのまま首を掲げ続けた。
  
  それは実に無意味な時間だったが、儀式としては必要とされた。
  
  人々の声が落ち着いてくるのを見計らってから、我々は女の遺体と共にその場を退去した。



            :,:              (/)
            ノ霜斧ミx,゜      '´          _ノ(
           (圭圭圭{!'                (圭{
           寸圭圭イ :';'''                 '´⌒
           τ'{{7⌒∴:
            )/
         。∴{!                       _,ィ(。
        _,ィ(                       `'''´⌒'・
     ,ィ圭||ア '’    __                 ,ィ(____,ィ∵               ,ィ(_
     炸圭(       ,ィ升彡               ノ圭圭圭圭そ          。  佳圭心、_
      ⌒`寸ト、   ,{抄'⌒    ノ斧ミ、 o    ∴炸圭圭圭|iて ',∴ ・         _ノ佳佳佳て。
       ゜     ノ/        ⌒∴   ・ ノ(_ノ圭斥⌒',寸ミ、        ',.:,:・'`¨∵¨¨⌒´
     ,,、    //   ノ(          /少'⌒ `       ..,, _,.。x≦少"・       ,ィ(_∴_,:・・
  π_ノ心、_ノ(,炸||(   ,,.,⌒ ・っ  ∴ ・                 ;,,ィ炒⌒;.    c=≠二,ィ炸圭圭(;''
   )圭圭圭圭圭ア  ∴:¨'`   `                     ',∴ ・     ⌒ 寸筵τ'⌒``
 τ`Ⅷ:圭圭圭圭(_ノ廴 τミx。、∴__            ノ廴_,ィ炸廴ィ
   )}圭圭圭圭圭そ `⌒'・    __,ィ圭掛x、∵      ,ィ炸圭少⌒'・
 _,ィ炸圭圭才寸圭廴。x:≦少"´⌒''''⌒¨∵¨´      ⌒¨¨∵:・
   ⌒`寸ト、∴`寸ミ、 ∵:・
      `寸そ:¨'`沁っ

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388  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7
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389  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  その日の内に私は影の谷に旅立ち、女の体を葬った。
  
  谷へは一人で行った。 誰とも自分の心を分かち合いたくなかったからである。
  
  私は神殿に戻ると何も食べずに横になった。
  
  様々な思いが去来したが無理やり目をつむってそれらを押し殺し、私は眠りについた。




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390  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  それから一ヶ月間は無気力な日々が続いた。
  
  起きて食べて寝るだけの生活である。
  
  私はどうやら最愛の友を我が手で葬ったらしい。
  
  それなのに、どうして誰も私のことを弾劾しないのであろう。
  
  あの最果ての村に行けば彼らは私のことを責めてくれるだろうか。
  
  私は庭に出てひたすら同じところをぐるぐると回り続けた。
  
  思念も同じように一点をぐるぐるとさ迷い続けた。 出口はなかった。



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           ,  ´          ` 、
          /               `ヽ
         /          …‐-= .._    ヾ¨ヽ、
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  乂___,.斗:弋乂乂_:.\`ー乂:Y.: :/: : :`゙'ー<: : : ≧=‐'′   -=≦/////////
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.         {:::::::::/::::::::::)ノ`ー㌻´: / __  __  ',.     {         ̄`゙'<::///////
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         ∨    ,. -‐|:::/{/   ヾZ{._ '、__    \             `゙'<
         ,. -‐‐= 彡く::/ ノ;       ム}__  冫´ ̄}. \___
       _,.斗-‐=≦:,r―-(_(_/         ヾ=、ヾ   /}/        /\ ̄≧x
    ,..<::::::::::::::::::/ ,r‐y:::/          } / `7≦...,,___   ___////\:///≧x
   ム:⌒ヾ_::::::::::/    ./::/         //\-、///////777///////∧/////
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.     /:::::::く .r‐‐‐-、{:乂__            \\//≧x. `゙'<///////////∧///
.     `ヽ:::::/./::/ ̄ ̄}:/  ハ三二:::[::]:::=-,.イ  .\////≧x__`゙'く/////// __.) //
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391  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



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            ┃          虚しい。          ┃
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                                  / . . : . : . : . / : . : . : . : . : . . .       ヽ
                        ァー-- --/   >--/ ̄  ̄ ゝ、: :\__: : : : __   ∧
                         |::::::::::::::::::入 ィ´   く >‐‐<  i/  / ! ‐/   ー<
                        ゝ、:::::::::, <  \ __//    ヽ `Z __{⌒レ'´ {⌒ヽ  > 、
                       __}:::::::::∨ ヽ.__ノ .:.:. |      |ィfハト : | `ー┘: :├'´,.ィ´
                     \.:.:.:ゝ、rヽ// :.:|斗f    /|z/___∨ :|   / \ {ζ
                           \ .:.:.:.>-/λ :.|: ハヽ   /  f行/か |/ / !  |丶
                        丶:.:\ ,レ'  マ 行ハ \|  ∨/rク ' / ,  ノ f‐\
                               / / |ヽλVrリ     `¨´//   /  i!
                             / //  、  ゝ、  `      (  |  / }、  !
                     ..:.:.:.:.:.:./      レ   !、  \   ハ__ `  。イ`ヽ. ハ / \ |        ヽ.:.:.:.:.:.:...
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392  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  一ヶ月後、私は以前壺を割った大きな岩の所まで赴くと、思い切って例の赤い壺を同様に叩き割った。
  
  壺の破片は自らスコップを使って土を掘り起こし、その場に埋めた。
  
  これで約束は果たしたな、と思った。
  
  女が自分に何か仕事を遺しておいてくれたことがありがたく思えた。
  
  さて、その日の午後に最果ての村から手紙が届いた。
  
  「来月、新しく一組の男女が結婚する。 子供はその男女の養子として引き取りたい」




                             _,.ィ二ヘ,._
                         .ィヘヘ仁三三ソミヘ二三二ュ,
                       .ィヘ三二ニ=r f三>'"¨}三三三}
                    _,.ィヘ三「 r ヾ丶ヾ i二i ヘ三三三{ー`ヽ,
                _,.ィ二三三ir゙" ソ ア´ ̄ ̄`'丶、 ∨'´ ヽ,三三ハ
               l仁iノ二二三l .ィ´ iソ`ヽ>=一<`ヽ、 iヘィ仁二三三℡ュ,
               }三三二三三ヘ / / l/i /∀ゞ、 ヘi三≦三三二二℡ュ,_
               Ⅷ斤廿三三}≧ュ仁i l } { ソミ彡、ソソ二二三三二二二℡ュ, . . .:. :.: .: .: .:.: .: ..:
二二,,_,.、..: .:.. ;.;.:.: ; :.. ;.;. :.: Ⅵハ三/ ̄`ヽ,ヘヘi .l`ヾ、r=≦三二 iソソ三三三ソニ二二二℡ュ, . . .:. :.: .: .: .:.: .: ..: ―,.、__
 ̄ ̄__,、_ '` ̄ ̄ ̄:...   ゙̄'ヘ川∧=-‐-ニ三ミ>'゙¨ ̄ ̄  ̄`'ニ=ュ,.`' ̄ ̄ :.:. :.: .,.、__,:二=二二,,_,.、..: .:.. ;.;.:.:
 ̄.: ;;.: : ̄ ̄'`ヽ、_::     ,.Ⅵ三二≡=‐'"¨.. . .. . .    ̄ ̄__,、_ '` ̄ ̄ ̄:...   ̄ ̄'`―''"´. . ; :.. ;.;.:.: ; ,;__,,.、_,
              : .:.:: .:. :.: .:.:: :.    ___,.、.__    ――,.、__     ̄.: ;;.: : ̄ ̄'` ノ  ̄ノ ̄ ヽ ____.:.: .::
_;;'_,.、  .: .:__.                  ,;.:' ――'`―― ̄.-'`   ̄            r/   /  ///∧/∧.:: :.
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 ̄ ̄ ̄'`―――           ___r―ァ―┐__   _ , , , , , , ,   _, , , , , , ,_ , , , , }! ミ 三(ミ {!/////∧/∧.:
               ,, , _, r‐へ人 /ー=lー┐   ̄ == 三三rへ  ー       / > ― 三ヽ厂 二 ヽ//ヾ
.:.:: ; . , . ;: :.: :.: . . .. .       r┤ミTフ ⌒ く Χミ コ  ___    ̄ ̄    :.:.:.:.:.: _ _ /     。 o   〈_∠〉  ̄ ̄>┐
      ̄ == 三三rへ   """" rァ ⌒  ̄ ̄         …       :.:.    |ト    V   """    _ ∠Ζ//,L
                :.:.:. _ ``   …    " " :.:.:.:.:.:.:.:.:.    :.:.:.:.:.:.:. ;  ̄ __|〉  人l |l ||  厂 ̄ 厂 / \Y∧7ハ
  .:.:: ; . , . ;: :.: :.: . . .. .   _厂ム \ :.:.:.:.  …:.:.:.       :. :.  ⌒ ̄   / ヽ   \/  人_{! \ ノ   ∨  ノ'/∧=-
  ――'`―― ̄.-'`     '彡三三7   :.:.:.= :.:.:.:.         :.  :.      r―yヘ   l}  三/ ミ/三三ヽ{_〈 ̄\彡\{!ヽフ /

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393  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  私はアサクラと話し合った。
  
  その男女を我々はどうしても祝福したいということで意見の一致を見た。
  
  そこで手紙を使いに持たせ、是非とも神殿で結婚式を挙げたいと村長に伝えた。
  
  ご馳走やお酒、花婿・花嫁の衣装などあらゆる費用は神殿で持ちます。
  
  近しい者だけを招いてお越しください。
  
  はたして、返事はイエスであった。
  
  ひょっとすると、彼らも神殿の保護を得られるという意味でこの提案は喜ばしいことだったのかもしれない。
  
  なにせ世間的には処刑される罪人を出した村である。




              r'"⌒'i                               i'"⌒':,
              |    |ー‐v一-r‐‐-、,,_             _,,, -‐一'''"´|    i
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              ゙ゝ-‐‐-===、_,,,__                    _,.-~'^ー一'′
                       ̄""'' ー---―一 ''゙~´ ̄`~

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394  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  一か月が経ち、三十に満たない人数が最果ての村からやってきた。
  
  我々は準備を整え、彼らを出迎えた。





                       }| }| }| }|
                   /ノ'´ノイ__ノ}___
                      `"`"´`" | | | | .|
                        | | | | .├-- 、
                        | | | | .|   |        ./ ̄∨
                        |二二二 |     .|       |   |
                        | }   V! 二二.|       |ニニ.!
                       ∧    _】.∨//∧      W//
                        八__,.、丶´\/ ̄\   / ̄ ̄ \_         ___
                  , -ァ       / 7    ∨   .\/ { /     ∨        .|三
                  //     / /      ∨ /   } | /  ヽ {  ∨       |三
  _」L∟∟L」_      , - ′--、 _   / //      ∨     .!.|      }  },:,:,:,,  ______|三
. ,| ≧=‐-‐=≦|_    {し、-,、  |  ;  ̄7 //      / .|     圦     ;、 .人7ア. |三三/
 |       丁   /`‐'´  "''<  / ./      ./  |     | /ニ天ニニ.. }`ー ´  . |三三|≧
 |       | __/        ,.。*'"  、   ./    !.    |.| .∥ }〉  }.! |二二二二二|
 |    _」L∟//}    , ----'' "´',  ∨   /      |_,,.、丶7 !  }, --..|.| |   \___|
.八   |≧=‐‐=≦7¨¨¨ア¨  , ---',_/≧=≦  _,.。 *''" 〉-7ハ} .|  |   .|.| |   |..\二ミメ、
イ.. ≧=‐|      |7777≧=彳ア   〉----‐ '' "´/ .! | ∥ }...|  |   ; .! !    | 乂__/
777777≧=‐ ‐=≦77777>'゙´    ./     /   .{ | |    ; |  {  /_j . |   |_____
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395  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



              盛大な宴が始まった。





                          ./.           ./ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/
                        .L二二二二二二二二|: |.二二二二二二..二二二二二二二 |
                 .| ∬,,∬  .|.     .□.|□    |. | | ▽ ∪ ∇//,,∥//n .凡 Π// ,, | |
                 .|       .|_______|_______.|/| | ⊥ ⊥ ⊥/[| ∥|].(_)|コ|〔__〕// ,,| |
                    |  .人     |::.|      (《::::::》|.|_|..========================..|_|/
                   (.,(゚∀゚. )_,,)..|::.|    ._∬≫≪≫≪|..           || .〓  . [_] .ロ / / ||
                 ...(|   ̄ ̄  |)|;;;|   ./          |  ( ) ) )_..|| .|:::|   |.| ,| | /∩.||
                  .|  /. / / | |;::|   .|          | ___( ヽ),, <.||/≡ヽ. ./=.V ヽ,||.||||
   λ_λ.    .____. .|   ./ / /| |;;;| (⌒ | ● ト──イ |[ .。 ]ソノ~~~~||||:::::::冒 |:;;;ii|‐‐‐|,∪.||
  (`ー´ ,,)∀./   _/| ヽ___ノ..|;/ ̄ ̄ ̄ ̄(88=) ̄ ̄|/ ̄ ̄.グ|~ . |||| / ○ヽ;;ii| ◇.|  ||
  (つ  つ⊥  / // .| σσσ.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄".|;;;;;;;;;;;;;;;|..|___,||||:::ゝ_ノ;;iii|‐‐‐|  || /
  ∧ ∧ /  / //  / ̄┗┻┛ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┻┻   ̄   ̄ ̄∬ ∬  ̄ ̄ ̄ ̄/|/
 ( ‘∀).▼./ //   | ̄ ̄ ̄ ̄(⌒`⌒) ̄D∫∬∫ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ____ ̄ ̄ ̄ ̄〕/
 (   つ⊥ .//    __  ̄ ̄ ̄ ̄ |___| ̄/ ________ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ__ノ ̄ ̄ ̄ ̄
  /  /  \    ) (       (・∀・ )つ  \ /     _.。_        __ / ̄ヽ___
/  /     ̄ ̄ ̄| | ロ ̄(∞-) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄c(__ア 旦 ̄ ̄ ̄/┗(;;;;;;;;;;;) /|__
.   |ニニニニニニニニ.ニニニニニニニニニニニニニニニ.ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニξニ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/  /|
     ∧_∧   ∧_∧ 、,,  /■\     ∧∧  ξ   ζ   cヽ_フ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  //
     (,, ・∀)cU ( ´∀`)∀ (∀`  )c■ ( ,,゚Д) c目  c□ ∧∧.  ̄          //
ニニニγ   つニニ(    つニニと  \ニニ /   つニ(-   ) ニ(ω^=).ニニニニニニニニ |/
    oゝ_.⌒)   .(    )   ( ___.) ~(__ノ   ( ∪)_  ( ._)~          |
     (_____し    .( ̄ (_)   .し__)  (__)    U ̄ _)  U__)/            .|
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396  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  宴の裏で私は村長と向かい合って話をした。
  
  寺院へは、あなたたちに何も懲罰などを加えないようにと釘を刺しておきます。
  
  罪人を出したからと言って必要以上に怯えないように。




                        _,.     ̄ ̄`  、
         ../, ̄:\ ,  ´ ̄ ̄´            `
         ./:://:::::::::::\                    \
         .|:::| |::::::::::::::::::\_ _,.. -――::___ ̄≧、___    :.
         .|:::| |:::::::::::::r-- 、`ヽ--/ イ ̄{/∧/  /∧⌒\  }
         .{:::{ {:::::::::::::}  /∨_{//__}: : :\__ノ: : |_,/⌒ヽ/
      .    \:::、::::: 〈 /: : //: : ': : ': :/: : : : : : 、: :|:|: : :∨⌒ 、
        ..r::::r\/:::∨:': :': |: :_|:_:_|: :{: : : : :|:_:!」:_: |:|: |: : :. _ノ
        ..{::::{ {:::::::::::: {/|: |: :{: /{Ⅳ{:从: : : : }从}/从|: |: : :∨   \ 、
         .マ:::マム::::::::::::,{: {: |Ⅳ,ィチ丐ミ∧: :/ィチ丐Y}: ;: }、: :.     ∨\
          . \:マ::::::::::/ 从:{: :ム ヒ:i:リ ` ∨ ヒ:i:リ /:イ:/: :Ⅵ     }// \
          .//\-=:/  /:\:} 人    '    ムイ: : : : }      /////∧
            ,'//∧ ̄  ,: :{: {: {: : :>  ` ´  イ: : /: : : : /    ///`ヽ/∧
         .//// マム  从 八: ヽ:}: :,.ィ} `¨´ ,ト、: {:イ: : :{: /     //イ   マ/ム
.         ////  /ム    /⌒乂{  \ / }l}フ⌒ヽリ___////∧   ∨∧
          //// ,、/' マ\_/   乂:,  ,ィ介、 //フ   ://////'  \}    ∨∧
.       ////イ  l/、\_/   / 、∨乂__ノ∨イノ    \¨¨´ ̄`ヽ´ `ヽ  ∨∧
.      ,'///      /    ,:  /:::::::::\/  :.      :.         \ },//〉
.      {//{        {     {  /::::::/::{::::::::::>  }     }          /イ//
.      ∨イ       \     :. \:〈:::::|::::イ   ,     イ}           ///
       ∨         〈乂>r- }   `ヒ|ll|フ     /、-rイノ'           //イ
      .           /   / ,ィ、    ヒ|ll|フ     {|   |          /´

397  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  村長はそれを聞いて肩の荷を下ろしたように安堵した。
  
  それから我々は宴の席に戻って飲み食いを始めた。
  
  私は思い立って、緑の壺を自室から持ち出し、花婿に贈った。
  
  これは子供の母親の手によって造られた壺です。 大事にしてください。
  
  花婿は私から物を贈られるとは思ってもいなかったのか、大層感激して感謝の念をくりかえし述べた。
  
  花嫁は自分の子供となる赤ん坊を抱きしめて幸福な顔をしていた。




            /            \      \               ',
.            ∥        \       \__  \           }
.             i{i   |     \      ``~、、_ ̄          .|
            i{i  人``~、、- \        __ >\          .|
              i{   \/ ~¨¨¨⌒`ー-r‐< | |イ⌒V}        .|
           八.   ∨\>       Ⅳ../ ;. ^V::::} }\\    |
             \   {ヽ,.  /〉      Ⅵ:../  _):_//  .\|    |
              `¨⌒ 辷シ′         j/  Ⅴ {        |
                   }                  ノ)、       .|
                                     }  \)、     .|
                 /                 }     \,)、 |
       .         /                  ′        \|
                 \                  /            `、
                  ``ヽ  _ /            |             `、
                    └く           /   ;          _  -=ニ>
                       \     /   /   _ -= _ -=ニ⌒ニ=_
                        \__ / ヽ   _ -= _ -=ニニニニニニ=_
                               〉'" _ -=ニニニニニニニニニ=_
                             |_ -ニニニニニニニニニニニ>''⌒)
                               |ニニニニニニニニニニ>''"ニニニ=_
                               |ニニニニニニニ>''"ニニニニニニ=_

398  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  村長が私の横に座って話しかけてきた。
  
  あの子の父親――つまり私が決闘で葬った両腕のない女の夫――は、私の息子なんです。
  
  あいつのことを私は何も知らなかった。
  
  こんなことなら結婚式を挙げてやりたかった。
  
  あいつの分まで祝ってやるつもりで今日はここに参上しました。
  
  私は隣で静かに何度も頷いてやった。




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              |i | r=ミ,'、  :|ー:…七⌒::\:::::\::::::\/=ミヽ:::::/
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             ニニ|ニ=/ニ_癶, <^ _,ァ /::::::::::::/:::::::::::://ニニ/ニニニニニニニ\
           |ニニ|ニ/ニニニ=ヘ     /:::::::...イ:::::::::::://ニニ/ニニニニニニニニニ
           |ニニ|ニ ニ__/⌒``~、、/:、丶´:::::::::::://ニニ/ニニニニニニニニニニ
             /|ニニ|ニ{=/.    \     \_>=ニ二_イ二二/ニニニニニニニニニニニ
.            〈=|ニニ|ニ/.       ``~、、. \__)ニ二二>''"ニニニニニj{ニニニニニニニ
          /ニ ニニニ,′   \,_      \. ∨二ニニニ__ニニニニニニj{ニニニニニニニ
            /ニニ|ニニ/      \⌒\.   }.  } \ニニ/〉___)ニニニニ=八ニニニニニニニ
        /ニニ=|ニ/    \.   \ .}  .:}._丿::::: \./ 川ニニニニニ/ニニニニニニニニ

399  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  それからしばらくして、今度は花嫁の父親がやってきて私に話しかけた。
  
  あの男――花婿のことだろう――は実に腑抜けでけしからん。
  
  本当なら結婚を許可するつもりはなかったが、娘がどうしてもと泣くので仕方なく許してやったのだ。
  
  それだけ言うとさっさと席を移動してしまった。
  
  するとまた村長がやってきて事の経緯を説明してくれた。
  
  花婿の男は当初花嫁の父親から門前払いを食らっていた。
  
  どれだけ頼み込もうと扉が開くことはなく、男は罵倒され、激しく殴打されたと言う。




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400  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 13:29:39 ID:c8326cf7



  それでも風の日も雨の日も挨拶しに来る男を鬱陶しく思った父親は、男に無理難題を言い渡した。
  
  竜を打ち倒し、その心臓を持ってくれば花婿として認めてやる。
  
  それを真に受けた男は竜を求めて旅に出た。
  
  彼は国中を歩き回り竜を探したが、しかしどこにも見つからない。
  
  やがて男は非常に疲れ、山奥にあった小屋で一か月の間身動き取れずに寝込んでしまった。
  
  彼はその間くりかえし一つの夢を見た。
  
  黄金に光り輝く美しい竜の夢である。


      __
   ∠二    >ー-、
      `i ∠ィ´`` 、 \_                            _ニ==―=、_
       !      `-、`‐、                         / 二ニ-―=二二二>
        !        人 ∧                       ,.イ/ v'''¨¨´ ̄     〉
        }         ゙i ト、                   /./  /     _x―、ヽ
       /  _ - ‐ ''  ̄.| ト、、                  ノ / /     /     ヾ
      /x<´           i. ハ ``、                   /. ノ /、     /
    / '´           /| .ハ  ヽ             /./  /  \   i
   '  ̄ Y        /  .i .八   i                // ,' /    \  |
         !       /     | 八 i            ノ/ / /      \ `i
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          >  , '        八  \i          /   //   ! ./    ̄¨¨`\
          i /           ト、  `、_ iヽiヽ    ノ  /ノ    ! |
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                ムシ´    /.        ,     \ `、! ノ∧∧// /
              マ    ', マ                ノ γ >'   j Y
             _マ     _マ     _>=       ノ トv'  ,.イ´,ァ_' .7
          _マ´ '     \  ミミ ̄            乂ノ  ("´_,.ィェァ >
        マ´   \      \   \     _>―‐ . {   ,.ィ!! i r' ム
        マ        、     / \__  \ー‐'´   |   `トttイ!!'  !ノ ム
       マ       ` ‐、  ___/='´,  }   i  ヽ    i _ _ _ _ .V  / /  マ
      /     x――‐‐{ 、 .\'' /_  、\ ヽ.  |.     |  | >    `マ
      i    / '''´  |. \   `. レ´ | ∧ ト、}  }  ヽ.  ∠トェェノ \ ` <  ` マ、
        V   '    /  i' ヽ. i  、. Y ノ { }   ノ.  .i.  .ム从ム ̄     `<  マ、
       ` 、___>''´ .} 八  } ト、 ト、 レ  レ'  /     {   |/|.∧|         `i.  Y
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