塔について III

レス数:450 サイズ:1183.21 KiB 最終更新日:2021-03-27 09:45:10

304  名前:◆NBJATnhEhM[] 投稿日:2021/02/27(Sat) 11:17:55 ID:33e620ff



  それからは安らかで静かな日々が続いた。

  ある時私は女に質問をした。 なぜあなたは緑の壺を手元に置き続けたのか?
  
  あれはあなたから両腕を奪い去った不吉な道具ではないのか?
  
  女はそれを受けて長い間沈黙していた。 考え込んでいる様子だった。
  
  それから言いにくそうに答えた。 あの壺は私に老夫婦のことを思い出させる。
  
  彼らは若い頃の私に親切にしてくれた唯一の人物だった。
  
  多分、私は未だにあの老夫婦のことを信じているのだと思う。
  
  裏切られたのは事実だが、それにも関わらず私の中には信じたい心が残っている。



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